Heart
「っっっっ……!!!!!!
な…何者だ…お前達…」
「……」
無視する若に代わって私が答える
「あなた方に名乗る必要はありません」
「いいからはやく藤山のところへ案内しろ
お前らもこうなりたいのか」
若は先ほどの床に倒れている男の頭に脚をのせる
「ふ…藤山さんは今ここにいない
藤山さんに何の用だったかは知らんが残念だったな」
「いるのは分かっている
ここの情報はすべて把握している
隠しても意味はない
はやく案内しろ」
後ろから隼人の静かにドスのきいた声が聞こえる
「……」
男達は誰も答えようとはしない
「時間切れだ」
若が男達に殴りかかっていくのを合図に我らも消しにかかった