Heart
葉月『この奥の機械の上に人一人通れる程度の大きさの配管に出入りできる隙間があります
その配管の中を通って左に進むとボイラー室に出ます
そこの裏口に緊急避難口があるので、そこから外に出ることが可能です』
葉月の情報からすると、今ここで葉月と代わることが最善な気がした
『承知した
ここで入れ替わる
今からお前は若頭、俺が葉月になる』
隼人『承知』
葉月『承知致しました
よろしければこちらにお召し換えください。
スーツでは動きにくいですし、目立ちますので』
と手話すると葉月がジャケットの中から黒い上下の服を取り出した
俺は手渡された服に素早く袖を通し
脱いだスーツからスマホを取り出しズボンのポケットにしまってから合図を送った
『ここから別行動だ
何かあればすぐに知らせろ
後は任せたぞ、隼人』
隼人『承知』
『葉月、よろしく頼む』
葉月『お気をつけて』
俺は2人と別れ、狭い配管を通ってボイラー室を目指した
*次回更新*
6月25日(木)お昼の12時~