Heart




“お迎えに上がりました”




との信号が送られた




となると相手は黒龍の人間だ。





船がだいぶ陸に近づいていることを確認し、“了解”とだけ信号を送り、俺は船から降り暗闇の海を泳いだ



冷たさに身体が侵食されていくのがわかった




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ザバッッッッッ




光の発信源であった横浜港の外れの方の陸に俺は着いた




?「総長

ずいぶんと無茶をされましたね」





陸にいたのは桐ヶ谷 奏





俺はすぼ濡れになった上半身の服を脱いで絞りながら言った




「奏、話は後だ

すぐにここを離れるぞ、倉庫に向かえ」




桐ヶ谷「承知」




俺は奏のバイクの後ろに乗り、すぐにその場を後にした




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(あれから隼人からの連絡はない.....


きっと目の前に瀬尾組がいて携帯をいじれないのだろう.....


.........今のままでは情報が足りない)




桐ヶ谷「総長」



「なんだ」



桐ヶ谷「宮野結愛の居場所が分かりました



場所はおそらく雷雲の倉庫です」





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