Heart



桐ケ谷「はっ」




「それから第3隊のA班の12名


以上だ」




100名以上いる集団が一気にざわつく




それもそうだ



族を潰しに行くのに15人以下なんて普通に考えればあり得ないからだ。





だが今回はあまり騒ぎを大きくしたくない




また雷雲にも黒龍が急襲をかけていることがバレるわけにはいかないのだ





それに第3隊のA班は次期黒龍の幹部候補のこの集団の中ではいわば精鋭。和也たちほどではなくとも多少は使える人材のはずだ






「今回はこの人数のみで行動する

ほかの者はこの場に待機


第3隊A班のものは作戦を伝える。準備を整えてバイクの前に再度集合」




第3隊「承知」




────

───────

────────────




隼人に指示させたとおりに全身黒を身にまとった13人がバイク置き場に再集合していた





俺はこんな時のために備えておいた覆面を13人に配った





「いいか


雷雲の倉庫には相手に気づかれないように近づく



そして、戦うときは必ずこの覆面をかぶれ。



何としてでも身バレしないように細心の注意を払って行動しろ。俺たちが黒龍であることも気づかせるな」



< 288 / 363 >

この作品をシェア

pagetop