Heart
結愛side
私は見慣れない天井の下で目を覚ました…
………はずだった。
そう、覚ましたはず……。
なのにまだ夢でも見ているのだろうか
私の顔の目には龍太さんの顔がドアップで映ってる
これは一体どういう状態だろうか。
きっとリアルな夢でも見ているに違いない
でも、夢でもいい
龍太さんがぐっすり眠れているのなら。
「……りゅ…うた……さん」
私の口が勝手に動く
ギィィ…
その時どこかの扉が開けられる音がした
(いやにリアルな夢…)
私は攫われた時を思い出して、恐怖で目をぎゅっとつむった
(……隣に龍太さんがいるって分かってても思い出すと怖い)
?「え、龍太寝てる?」
(……?
……この声は………)
固く閉じていた目をゆっくりと開ける
そこには思った通り
「………和也さん…………」
私は固く閉じていた目を開いた
和也「え、結愛ちゃんは起きてる
何、この状況…
もしかして、2人で楽しんだ後?いや、そうなことないか」
1人でブツブツと話し出す和也さん