Heart
和也「結愛ちゃん、おはよう
身体どう?
っていいわけないか」
苦笑いして点滴のチューブを軽くつまんだ
和也「結愛ちゃん」
しゃがんだ和也さんに真剣な瞳で見つめられる
(…相変わらず整った顔だこと……)
和也「怖い思いさせてごめんね
しかも、傷まで作らせちゃって…」
和也さんは私の頬の傷を優しく撫でた
和也「……ごめんね…………
守れなくて」
「そんな……
和也さんのせいじゃないです……
それに、今回の件、私のせいだと聞きました
ご迷惑をおかけしたこと、どうお詫びしたらいいのか……」
和也「いや、それは結愛ちゃんが気にすることじゃない
遅かれ早かれ、こうなっていたんだ
それに結愛ちゃんを巻き込んでしまったのは俺らだ
だから謝るのは俺らなんだよ」
「そんな……」
和也「でも、もうしばらくは大丈夫だから、安心してね
もう、怖い思いは俺たちがさせないから、ね」
少し悲しげに笑いかける和也さんに、これ以上何も言えなかった