Heart


エレベーターを降りると、ホテルのようなホール



扉をカードキーで開けた遥太



遥太「このワンフロアに病室はわずか15室、ベットは最大30床

例の…いや、結愛ちゃんの病室は1番奥で最も警護がかたい場所だ」


エレベーターから降りて3分ほど歩いたところでの大きな扉の前で、遥太の足は止まった


遥太「ここ


隣は処置室とCT諸共揃った検査室だ」



再びカードキーを使って病室に入った



結愛をベットに横たえ、遥太が点滴をセッティングしている最中に俺は酸素マスクを装着した



遥太はベットサイドモニターの電源をつけ、結愛の身体につける



遥太「このモニターと俺のPHSを連動させた

それから、俺の親父と婦長である母親のPHSにも通知が行くことになっている


信用してくれていい」



「さすがにお前のおやっさん達は信用してる」



遥太「その言い方だと、俺は信用外か?」



「どうだかな


…ん……?結愛?」



遥太「どうした?」



「結愛の顔がさっきよりも赤い


熱、出てきたかもな」



小さくて白い結愛の額に手を当てるとほんのり熱い


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