Heart
「そうか、ご苦労だったな
今やってる仕事キリついたらあがっていいぞ
4日休んでこい」
仁「若にも人を気遣える心があって安心致しました」
「休みいらないのか?」
仁「いえ、有難くいただきますよ」
「和也と隼人はどうした」
仁「和也には瀬尾組に先程の文書への返答を届けて貰っています。隼人は瀬尾組の動きを探らせています」
「そうか
2人とも戻りしだいそのまま休暇に入るように言え」
仁「ここはどうされるんですか?」
「しばらく事務所は閉めて、本家の人間に仕事を任せる」
仁「若最近、本家行かれてないですよね」
「あぁ、さすがに顔出さんとな」
俺は冷たくなった黒革のソファにドカリと腰掛けた
仁「親父が若のこと心配されてましたよ」
「それは昔っからだろ
医者か組かどっちかにしろって話だろ?聞き飽きた」
仁「答えは出てるんでしょう?」
「あぁ…
……若頭引き受けた時から自分の生き方なんかとっくに覚悟決めてる」
仁「結愛様のこともありますから、そろそろ本家にご報告を」
「わかってる」