Heart


仁「それなら結構」



仁はパソコンをパタリと閉じて立ち上がった



仁「では、私はここで本日の業務を終了させていただきます」



「ご苦労だったな」


仁「ほんとだよ〜

誰かさんのせいでここんところ寝てないんでね〜


じゃあね〜」


嫌味を言うだけ言って仁は手を振って部屋を出ていった







俺のデスクには仁達が作成した膨大な量の書類が山積みになっていた




見なかったことにしてここから立ち去りたかったがやらない訳にはいかない



無駄なため息をついてデスクに着き、書類の精査に手をつけた












ガチャリ



突然開けられた扉に目を向けると和也と隼人の姿



和也「え、若?」



「なんだ」



和也「こちらにおいででしたか


これは失礼致しました、ただいま戻りました」



「いや、いい

入れ」



隼人「失礼」


和也「では失礼


若、ご報告申し上げます」



「あぁ」



和也「瀬尾組に行って参りました」



「仁から聞いてる、結果だけでいい」

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