Heart
結愛side
ありえないことが起こった。
私のいる部屋に
血相を変え、傷だらけの若い男が
いきおいよく入って来たのである。
「どうした、そんなに慌てて」
「はぁはぁはぁはぁ
ご報告致します、藤山様
経ったいま、黒崎組の幹部と思われる若い男達4人が
店の奥へと押し入って来ました。
急いで外へお逃げください!!!!」
(……誰かが来たみたい…
逃げるってことは、この人たちにとって敵
ってことは私にとってヤバイ人ではなさそう
でも黒崎"組"って………)
「なんだと!!!!!!?
なんで…黒崎組が…」
「今、若い奴らで止めに入っていますが
あの様子では3分ももちません
どうか急いで外へ!!」
「……もう黒崎組にバレたか…
おい須藤、逃げるぞ
素手で黒崎組にはかなわん」
「そうですね…
黒崎組には敵いそうにありません…
この女、どうします?」