Heart



遥太「大袈裟ならそれでいいんだ」



「でも、ほら…

この環境に慣れてないとか、ストレスとかそんなんじゃないですかね…」


医者を目の前に検査を逃れたい理由がスラスラと浮かんでくる私を誰かに褒めて欲しい



龍太「そんなに検査が嫌か?」



(わぁー

龍太さんって直球ー)


ため息をつきそうな顔で言われるとこっちも慌てる


(こんなイケメンをこんな表情にしたら今度こそ殺される…)


「そ、そんなんじゃないです


これ以上龍太さんたちのお手間をかけさせる訳にも行かないので…」



最後の最後まで苦しい言い訳を展開する




遥太「結愛ちゃん


結愛ちゃんは自分の身体のことだけ考えてくれたらいいんだよ」



純粋な笑みを遥太さんに向けられ、眩しすぎてその光を腕で遮る



ここまでイケメン2人に検査を迫られて断れるはずがない



「………わ、わかりました


よろしく、お願いします………」




龍太「痛いことしないから安心しな」



そう言って私の頭をポンポンと撫でる龍太さん



(さすが龍太さん


私の気持ち分かってくれてる


龍太さ〜ん)


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