Heart


龍太「誰が認めるか、バカ


ほら結愛、これに着替えて病室で待ってろ」


私は苦笑いしながら、龍太さんから紙袋を受け取って立ち上がった



龍太「俺も着替えてくるから」


そう言って白衣を脱ぐ龍太さんの色気と言ったらすごいのなんの


龍太さんはいつも私の鼓動のテンポを変えてくれる



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龍太さんに言われた通り着替えを済まし、身支度を整える



簡単にベッドメイキングを済ませ、荷物をまとめる



(言ってもそんな荷物ないんだけど…)



暇を持て余し、ソファに腰掛けて龍太さんを待つ


が、座ってからほんの僅かな時間で睡魔に襲われた




(ダメだ

びっくりするくらい眠い……


…………昨日ちゃんと寝たのに


生理前かな…)



ちょっとだけ、そう思って重たい瞳を閉じた




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揺れる不自然な感覚に目を覚ました



(…ん、あれ………私


………ん?)




ぼんやりとする瞳が映し出したのは、綺麗な、それは綺麗な………



「りゅっ…龍太さんっ!!!!!!!!」



龍太「起きたか」


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