Heart


不自然な揺れ、とは龍太さんにお姫様抱っこさせている揺れだった




龍太「ゆっくり寝てていいぞ」




お姫様抱っこされている状況に気づき



「わわわわわわわわっ!!!!!!!!!!」



恥ずかしさのあまり、足をジタバタと動かす



龍太「っおい!


暴れんな、落ちるぞ」



そう言って私の身体をキツく抱いた




「おおおおおおお、落としてくださいっっ!!」



龍太「落としてってお前…



ったく、転ぶなよ」



龍太さんはゆっくりと私の足を地面につかせてくれる



「あ、ありがとうございましたっ


寝ちゃってすみません」



(ちょっと居眠りするつもりだったのに、こんなに寝ちゃうなんて…)



龍太さんの腕を見れば荷物を入れたバック。



まあまあ重たいバック持ちながら、私の体重支えてたなんて、龍太さんの腕はいったいどうなってるんだ…



「……?

ここはどこですか?」




場所はどう見ても駐車場だった



龍太「病院の駐車場だ」



(…駐車場って……

いつもお迎え来てもらってるのに…)



龍太「今日は俺の車な」




「……………え…?」


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