Heart
リビングに戻ると
3人が真剣に話していた
「でもあいつらは本当に見境がないんだぞ?
無駄な死が出かねない…」
隼人は抗争に反対らしい
「そのためのお前だろ〜?」
完全にoffになった仁がソファで寛いで言う
情報があれば対策はいくらでもできる
「そりゃそうだがよ」
「隼人はこの抗争に反対か?」
後ろから隼人に声をかけた
「龍太…
いや、反対ではないけど
その前に俺に時間をくれ」
ふっと笑い
「さっさと調べてこい
一度明日の朝に報告しろ」
「承知」
隼人は部屋を出て行った
「あの子どうだった?」
仁も気にしているようだ。
「逃げ出そうとしてた」
「そっかー
そうもなるか」
和也がため息混じりに言う。
仁「でもここ、45階建てのマンションの最上階なんだよな〜
可哀想だけど逃げれねえなぁ」
和也「怪我は?」
「まぁ、全治2週間ってところだな
それより熱がな」
仁「お熱あんの~?」
和也「ありゃりゃ、何度?」
「40°超えてる」
和也「ねぇ龍太さ…」
「なんだ」
和也「なんであの子助けようと思ったの?」
「……気まぐれだ」