Heart
龍太side
俺は後ろの座席に座り
結愛の頭を自分の膝において寝かせた。
和也から新しい熱冷ましシートを受け取り
結愛のおでこに貼り付けた。
「…ん…」
結愛の眉間にシワがよる。
彼女を起こしてしまったようだ。
「…わりぃ…起こしたか?」
「……龍太さん……?
……ここ…どこ…ですか…」
意識がはっきりしていない様子だ。
「車の中だ
今から病院に連れて行く」
「…びょう…いん…?」
「しばらくお前のそばを離れるが
良い子で待ってろよ」
「…え、病院…?」
意識がはっきりとしてきた結愛が起き上がろうとする
俺はその肩を押さえた。