Heart
「おう、どうした和也珍しいな」
「遥太さん
あの、今からお邪魔しますね」
「なんだ、誰かケガでもしたか」
「いや、メンバーがケガとかじゃなくて…」
「やけに歯切れが悪ぃな」
「すみません
ちゃんと後で詳しく説明しますから。
今から向かうので、1人受け入れお願いします
症状は高熱です。若が喘息だと診断しています」
「おぉ、何かいつもと違うのな
そーゆー系ね
熱って何度くらいか分かるか?」
「40℃近いです」
「おいおい
点滴は打ったんだろうな」
「はい、若がさっき」
「ならいい
できるだけ早く連れてこい
体力があるヤローと言えど、40℃で喘息はちっと危ねぇよ」
「…あ、いや、…あの…」
「なんだよ和也」
「いや、なんでもないです
今から向かいます」
「おぅ
裏口で待つ」
和也が何か言いたそうだったがまぁいい。
それにしても
野郎が喘息っつーのもなんか弱っちいな。
ま、龍太が処置してるなら特に問題はないだろ
と、テキトーに考えながら
俺は連れて来られる患者の受け入れ準備に取り掛かった。