Heart




は?どーゆーこと。



お前、女の子触れたん?



んで、その子は一体何者?



もしかして俺の今からの患者ってこの子?



野郎じゃないのか?




龍太「遥太…」





間違いない。患者はこの子だ。



なんせ龍太の腕の中の子の息が荒い。




もし本当に喘息持ちなら発作がおきかねない。



和也をチラリと見ると少し苦笑いを浮かべている




和也が言いづらかったのはこのことか。



連れて来る子が女の子ってことだったのか。




今はそんなことどーでもいい。



女の子がの容態が気がかりだ。



「龍太


後で洗いざらい聞くからな」



龍太を見れば相変わらず無表情だが



少しだけ笑っているようにも見えた。




「いいから


早く診ろ」




「はいはい」



龍太が抱いている女の子に近づき



聴診器を耳に当て肺の音を手短に聴く



「あぁ、良くねぇな



とりあえず俺の診察室に来てくれ」



「あぁ」



< 69 / 363 >

この作品をシェア

pagetop