Heart
「あ、あぁ…ごめんね結愛ちゃん」
「…驚かせてしまって申し訳ありません
………和也様?」
しかしこれまた彼を焦らせてしまった。
「ダメです
絶対にダメ。
俺に様付けるなんて論外だよ
さっきのは俺が悪かった、忘れてくれ」
たぶん、様付けして呼んだことを忘れてくれってことを言っている。
「それより身体、痛いところない?
ここまでよく歩けたね
1回ベット戻ろうか、失礼」
いきなり和也さんが私を抱きあげた。
「……わぁっ…」
「驚かせてごめんね
若じゃなくて申し訳ないけどちょっとだけ我慢してね
それと頑張って太って。
細すぎて折っちゃいそう」
和也さんは私を優しくベットに降ろしてくれた。
「…ありがとうございます
いろいろとご迷惑をおかけしてすみません」
「若がやりたくてやっていることだから
結愛ちゃんが気にする必要はないよ。
まぁ気になっちゃうだろうけどね」
頭をぽんぽんと優しく撫でられる。