迷宮の君

「くっ…」

私は負け惜しみに
大雅を睨んだ。


「なんだよ、その目は!」

「や…やめてよ!」

大雅が手を振り上げ
私は抵抗しながら
目をぐっと固く閉じた。


「俺を怒らせる
お前が悪いんだよ!!」


私、殴られる…っ!


と、そのときだった。
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