迷宮の君
第二章 見つめるだけで
彼女を想いながら
俺は彼女を
遠くから見つめていた。
すると
彼女と目が合った。
「!?」
ま、まさか
目が合うとは思ってもみなかった。
俺は慌て目をそらした。
そして
彼女を見ていなかったと
思わせるように、
空を見上げてごまかした。
「きょ、今日も太陽は眩しいな」
ちょっと
わざとらしいだろうか?
いや、これで
ごまかすしかないだろ、俺!