お兄ちゃん、すきです。


あの後の出来事はよく覚えていない

私が思い出したくないだけだ。だからよく覚えていないフリをしている。



警察からいろいろ話を聞いた。あの日、高速道路で運転手の不注意で横転したトラックから出た部品が私の父が運転していた車に当たり、それで焦ってしまった父が運転を誤ってしまいトラックと激突、そして後からきていた車に衝突され2台の車に挟まれ大破


父と母は頭に強い衝撃を受け、また打ち所が悪かったらしく搬送された病院で死んだらしい


事故の原因となったトラックを運転していた運転手が務めてる会社から直接謝罪されたが私の耳には言葉がひとつも入ってこなかった


その後の事は母の姉…伯母にすべて任せた。

私はカウンセリングを受けさせられた。別にいいと言ったが伯母が一応受けておけと言うので受けることになった


でもカウンセリングも、先生の言葉が耳に入ってこない。

誰の言葉も…私には届かなくなっていた



絶望しか感じてない私には。誰の言葉も聞こえなくなった
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