【短】キミ・アディクション!《番外編追加》
「ま、それじゃあ、こっから始めるか」
「え?」
何を言ってるかよくわからないまま、オニーサンの方を見ると、視界が遮られた。
そして、チュッという軽いリップ音が聞こえて、唇にはリアルな感触が残った。
…なにが、起こった?
「お子ちゃま一花ちゃんにはこれくらいから始めなきゃね」
にっこり微笑むオニーサンを見たら最後、顔に熱が集中していくのがわかる。
だからそういう余裕がずるいんだってば!
いつか絶対オニーサンにもギャフンと言わせてやろう。
私がもう少し大人なるまで、覚悟してなさい!!
「(…このくらいのキスじゃないと、止まらなくなる)」
実はオニーサンもそんなに余裕がなかったってことを知るのは、私が高校を卒業してからずっとあとのことだった。
to be continued…?