【短】キミ・アディクション!《番外編追加》
早く気付けばいいんだけど、という心配はすぐに打ち消され秒速で既読がつく。
スマホ依存症かよ。
そしてその数分後、俺の前に一花が現れるもんだから、驚きよりも嬉しさの方が勝る。
「いやなんで来てんの?」
そう言った君は、俺が2年前にさよならをした制服を身にまとっていて、なんだか高校生と大学生の差というものを痛感してしまう。
「一花が大学生だったら手ェだせるのに」
言ってしまったのは、本当に無意識で。
心の中だけで言っているつもりだった。
これはガチ。信じて??
だから「…は?」って一花の声が聞こえた時は完全にやらかしたと、一花と会えなくなったらどうしようと必死に考えたんだけど。
「オニーサン。私はオニーサンが好きです」
都合のいい夢かと思った。
でもそれは夢なんかじゃなくて現実で。
余裕ぶっこいてるフリしたけど、頭ん中はサンバで踊ってたからね。