【短】キミ・アディクション!《番外編追加》


「まあ、俺は彼女いないけど」

「え?」

「千春、元カノとより戻したかと思ってたわ」

「いや、あの子とは完全に終わってる」

「へえ〜」


自分から話を振ったくせに興味なさげな返事をするお兄ちゃんはペットボトルの炭酸飲料を飲み干した。


ふーん。元カノか、ふーん。

そりゃいるよね、元カノのひとりやふたり。


「一花は?」

「何が?」

「彼氏とか作んないの?」

「うーん」


だって、スキとかコイとかよくわからないし。


「まだカレシとかいらないよ」

「ふーん」


ふーん、てなんやねん。

お兄ちゃんもオニーサンも自分から聞いたのに気の抜けた返事するなあって、ちょっとだけムッとした。


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