【短】キミ・アディクション!《番外編追加》
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早く大学生になりたいなーって思うことは多々あったけど、最近は特にそう思う。
なんていうかモヤモヤ、モヤモヤ。
「カレシって必要なもん?」
「は?何ってんの?」
私の友達である沙耶(さや)は眉間にシワを寄せ、鬼のような顔をしている。
普段は可愛いのになんちゅー顔してんだ。
「今までずっといらないって言ってたじゃん。どうしたの急に」
「だってオニーサンに元カノいたとか聞いてから、モヤモヤっていうか私はこのままでいいのかなって考えちゃって」
すると沙耶はうーん、と唸り始めた。
「なんかよくわかんないけど、一花はそのオニーサンが好きなんだね?」
「…はあっ?!」
思ったよりも大きく出てしまった声にクラス中の視線を集めてしまい、すみませんと曖昧に笑う。