バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー

「へんたい、へんたい、ばかぁ~!!」

叫びながら両手で自分の真っ赤な顔を押さえている

俺だけじゃなく自分にも向けているようだ

おかしくて声を上げて笑ってしまう、こんな風に焦るのは初めて見た

「もういいです、それはきっと夢です」

といい放つので、腰を動かす

「っつー!」

「また言いたくなるほどスル?」

俺がもう一度聞きたいだけだ…

「もう言いませんから、許してください、忘れてください」

と殊勝なことを言うから、口をまた塞いで彼女のなかで遊ぶ

たちまち彼女は言葉を発する代わりに甘い息を漏らす







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