バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー
どろっとした、すごく嫌なでも毎月のように感じる液体の感触がした
私は生理不順で毎月きちっとくるのではなくけっこう間隔に差があって自分でも把握できていない
でも、ヴァンパイアの彼はきっとわかっていて今日はあんな風に私を気遣ってくれていたのだろう
彼の瞳の色がたちまち変わる
彼がまた激しく私の唇を塞ぎながらでも器用に私の下着に長い指を滑り込ませる
「んっ、だめっ」
私の言うことなんて一切聞こえてない
先ほどの嫌な感触の液体をその綺麗な指で掬うとそのまま口に含む
「甘い…」
うっとりとした表情で呟くけど、私はそんな彼が少し怖い
彼はそのまま私のズボンと下着を一気に引き抜くと彼の顔が下半身に向かってくる
「やだっ!」
彼の頭を押さえて抵抗するけど、びくともしない
下着を引き抜く時に内腿についた血液を丁寧に舐め上げてくる
「っつ、」
先ほどのキスのせいで身体が熱くて、私の意思とは関係なく勝手にびくびくと反応してしまう
そのまま彼はお構いなしに一番敏感なところに舌を這わせてすすっている
「んっ」
あっという間に全身に力が入らなくなってしまう
一通り舐めおえると、パーカーのジッパーを下ろしてキャミソールを縦に切り裂く
今度は胸を外側から支えるように包み、内側に舌を這わせて噛みつく、じゅるじゅると血をすすって口を離す
彼に牙を立てられたところから血が流れるのもそのままに肩にも同じように噛みつき吸血したかと思えば口を離してそこから流れる私の血を恍惚とした表情で眺める
彼が何を考えているかわからない、でもいつもとは違ってヴァンパイアの本能がむき出しになっている姿ということはわかる
口角を上げてまるで酔っているみたいな目付きで、でも瞳はギラギラしている
ウエストのラインに指を沿わせ撫で上げる
私は呼吸を荒くして彼を見上げるしかない
今度はウエストラインをしゃぶるように舐め回す
「ふっふっ」
くすぐったくて身体を捻ろうとした時噛みつかれる
じゅるじゅると音を立ててまた血液をすすっている
血を吸われ過ぎたせいかなんだか身体がふわふわして現実味がなくなってきた
また口を離すとそこからもゆるゆると血は流れる
止まりかけの血だけどいたるところを噛まれているから全身血まみれだ
それに満足したように上機嫌でキスをしてくる
かと思えば勢いよく私を突き上げてくる
「んーっ、んーっ」
突然の刺激に声をあげたくても口が塞がれている
「いっしょにいこ?」
彼がそう言いながらそのまま勢いを増すから私は堪えきれなくなった、それを見届けるかのように彼も私の中で弾ける
いつものように優しくキスをしてくるけど、私はなぜか涙が止まらない
「ごめん、でも、やめられない」
そう言って彼は繋がったまま私をベットへ運ぶ
私は彼の身体に手と足を絡ませてしがみつくような格好で彼にキスをする
いつもの彼がとても遠くにいるみたいな気がして、こっちに戻ってきてほしくて
彼は私を運びながらも優しく笑いつつそれに応えてくれている
彼は心から笑ってるのに私が求めるものとは違う
今の彼は私で遊んでる、幼い子供がお気に入りのおもちゃで自分勝手に遊ぶみたいに
私をうつ伏せにして肩甲骨にそって舌を這わせて噛みついて、また血を流す
「やっ、だぁ…っ、」
彼に馴らされてる身体は全てを快楽として感じて強すぎる刺激が苦しくて逃れようとするけど、彼が貫く刺激と大きな手に捕まって身動きが取れない
大きな刺激と快楽からさえ逃げることが許されず私は気を失うことしかできない