バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー
1、2、3…
3秒ほどそのまま固まったかと思うと、頭を持ち上げ、目線はつかんだ俺の手から肘、うで、肩、やがて顔へとゆっくり進む
彼女の視線が俺の身体を進むごとに少しづつ鼓動が早くなる
少しとろんとした瞳であったが、俺を強く見つめる
絡まる目線にこちらまでドキドキして動けない
「…ーくんっ!」
上手く声がでないのかかすれた声でだれかの名前を呟く
一瞬にして大輪の花が咲くような明るく希望に満ちた匂いがする
手首をつかんだままダイニニングテーブルにのり上がり思い切り距離を詰められる
上目遣いで薄着で露になった胸元も真っ赤でそこに触れたい衝動が起こるが、意に反して身体は立ちすくんだように動けない
普段なら餌の方からこのように積極的にこられたならば喜んでその身体に手を回すが今日はなぜかそれができない
そんな俺にはお構いなしに、手首を解放したかと思うと思い切り両腕を俺の胸の辺りに回して勢いよく抱きついてきた
俺は一瞬後方にぐらりと体が傾いたが、左手で彼女の腰から背中、頭を優しく、でも強く俺の身体に固定しつつ、右手をついて受け身を取りながら尻餅をつく格好になった
結構高い位置からバランスを崩したが女は全く気にすることなく
「よかったぁ」
といって胸に埋まった顔をあげ、また目に涙がわき上がり潤む
3秒ほどそのまま固まったかと思うと、頭を持ち上げ、目線はつかんだ俺の手から肘、うで、肩、やがて顔へとゆっくり進む
彼女の視線が俺の身体を進むごとに少しづつ鼓動が早くなる
少しとろんとした瞳であったが、俺を強く見つめる
絡まる目線にこちらまでドキドキして動けない
「…ーくんっ!」
上手く声がでないのかかすれた声でだれかの名前を呟く
一瞬にして大輪の花が咲くような明るく希望に満ちた匂いがする
手首をつかんだままダイニニングテーブルにのり上がり思い切り距離を詰められる
上目遣いで薄着で露になった胸元も真っ赤でそこに触れたい衝動が起こるが、意に反して身体は立ちすくんだように動けない
普段なら餌の方からこのように積極的にこられたならば喜んでその身体に手を回すが今日はなぜかそれができない
そんな俺にはお構いなしに、手首を解放したかと思うと思い切り両腕を俺の胸の辺りに回して勢いよく抱きついてきた
俺は一瞬後方にぐらりと体が傾いたが、左手で彼女の腰から背中、頭を優しく、でも強く俺の身体に固定しつつ、右手をついて受け身を取りながら尻餅をつく格好になった
結構高い位置からバランスを崩したが女は全く気にすることなく
「よかったぁ」
といって胸に埋まった顔をあげ、また目に涙がわき上がり潤む