隣の席の不思議系彼女
「後ろからとは卑怯だな、野崎」

「ふはは! 闇討ちじゃ!」

「違ぇよ! 何者設定だよ!
思いっきり朝だわっ!」

じろっと睨んで見るも、謎対応が返ってきた。
もうやっとれん。

「昨日さ~、お前が壺山追っかけて出て行ったあと、おばさんに夕飯食わせて貰って普通に帰ったわ。

あ、岳はゲームでこてんぱんに負かしてやったわ。
俺に勝とうなんて、あいつ、無謀だよなぁ。

あ、お前の父さん暫くふるふるしてたぞ?」

……。
こいつ、なに普通に人の家で飯食ってんの?
俺の友人として上がってたはずだよな?
で、その友人本人がいないのに?
しかも弟と遊んでんの?
もはや家族?

さすが野崎……。
妙に関心する。
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