隣の席の不思議系彼女
こいつ、願掛けで髪伸ばしてたのかよ。
邪魔だって自分で言っちゃうくらいに長く。
しかもまだ願掛け半分かよ。
完全に叶うまでまだ伸ばすのか?

ってゆーかなんだ、その胡散臭い占い本!
信じて実行しちゃってたわけ?!

こいつやっぱ、バカだ。

「へぇぇ!

壺山、それってどんな内容の願掛け?」

「ダメだよ野崎君その質問は。

願いが全部叶う前に人に教えちゃうと、叶わなくなっちゃうんだって。
だから言わない。

まだ半分だから」

真顔のツインテールとガン見の親友。
なんだこれは。

「じゃあさ、ツインテは意識しないでやってんのぬん?」

「ツインテ……?」

野崎の質問に、壺山は首を傾げた。
長い髪が今日もキラキラさらさら揺れている。
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