隣の席の不思議系彼女
俺が先生や友達に訴えかけたことによって、女の子へのいじめは確かに減った。

けど、暫くは陰湿に続いていたんだ。

なんで先生や男子に言ったのか、とか、親に怒られた、とかで、腹の虫の収まらない女子が、周囲の目を気にしながらこっそり嫌がらせをしていた。

その度に俺は女の子をかばって、手を繋いで逃げたり、公園で頭を撫でて慰めたりしてたんだ……。

それが当たり前になっていた。
周囲に冷やかされても、女の子の手を離さなかった。

助けないと、俺が手をひいてやらないと、またこの子はいじめられっ子に逆戻りだ。

俺は小さいながらにそんなことを思っていたような、気がする。

えっと、結婚するから頑張ろうって言ったときには抱きしめまでしていたような……?

やばい、そこは思い出さなくても良かったかも知れない。
マセガキか、俺は!!
恥ずかしいったらないわっ!!
< 109 / 143 >

この作品をシェア

pagetop