隣の席の不思議系彼女
まぁでも言っても小さい子どものおままごとみたいな約束だ。

こういうのってよくあるよな。

「将来パパと結婚するー!」
とか
「大人になったら結婚しようねー!」
とかさ。

まさか壺山がここまで本気にしてるなんて思わなかった。
俺マジで忘れてたわ、ごめん。

あ、そっか!
わかった!!

昔そうやってたから、染み付いてるんだ!
壺山に触ることが、俺にとって普通のことだったから。

だからかぁ……!

だから、無意識に頭撫でたり、手を繋ぐことにも抵抗なかったり……。

なるほどねぇ。

他の女子とはしたことないのに壺山だと違和感無いんだよなぁ。

って、違ーーーーう!!

「壺山、思い出したはいいんだけど、俺、今の年齢になってこの状態は恥ずかしい。
さっき無意識で触ってた。

小さい頃とは違うんだし。
どうしたら良いかな」
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