隣の席の不思議系彼女
「なんで?
付き合ってるんだから問題ないでしょ?」

え……。

「えーーーーーー!!」

「昨日からうるさいな、安城。

また俺の声がかき消されてるんですけどー。
授業中なんですけどー。
テストの点いらないのかー?

って言うかリア充潰すぞオラ」

あれ?
2時限目始まってた?

それにしても先生。口悪すぎるだろ。
振られたから?

慌てて教科書とノートを取り出して授業に参加する。
周囲の視線がまたも痛い。

くっそ、またも壺山の罠か!

隣をちらりと見ると、壺山は何事もなかったかのようにノートにペンを走らせていた。
いつの間にだよ!

あれ? もしかして俺だけ異次元に迷い込んでる?
必死に遅れた分のノートをとりながら、そんなどうでもいいことを頭の片隅で考えていた。
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