隣の席の不思議系彼女
「あ・ん・じょ・う・く~ん?」

「なんだよ野崎、ニヤついて。
ってか、痛ぇっての!」

音楽の授業が終わって、壺山と教室に戻った。
行きだけじゃなくて授業も一緒だったのに、なぜか帰りも一緒だった。

席に着いたところで、ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべた野崎がタックルかましてきた。かなり本気のやつ。

こいつもこいつで何なんだ?
俺の周りにはウザったくて変な奴しかいないのか?

俺は軽く野崎の頭を叩いた。
ペンっと良い音がした。

頭を叩かれたことを気にするでもなく、ニヤニヤをやめない野崎。
……タフだ。
色んな意味で。

「なぁなぁ、お手々繋いで仲良しアピールしてくれていたわけですが……」
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