隣の席の不思議系彼女
ぶっちゃけどーなのよ?

何故か小声で、俺の耳元で言ってくる野崎。
やめろ、耳がこそばゆい。

「どーもこーもねーわ」

「えー? 俺達親友じゃん?
本当のところ、教えてよ~」

「くどいな親友。
俺だって訳がわからないんだって」

肩をすくめて見せたところで、野崎は納得出来ないって表情をしていた。

「安城、放課後空いてる?
空いてるわよね?」

おい壺山。
このタイミングでなに聞いてんの?
野崎にいじられるの必須なタイミングじゃん。
ほら、野崎がさっきよりニヤニヤして、ますます気持ち悪い。

「なんで?」

俺は何を考えているのか分からない壺山と、ニヤニヤが止まらない野崎に挟まれている。
なんなんだ? 自分の席なのにこの居心地の悪さは。
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