隣の席の不思議系彼女

「安城、そんなにぼけっとしてどうしたの？
あんまりボケボケしていると、おじいちゃんになっちゃうわよ？」

まだ若いのにね、とケラケラ笑う壺山。
……。
うん、壺山ミラクル。

「じいちゃんになる前に土曜日がくるわな。
で、土曜日って？」

って。
まだ笑ってんじゃねーよ。

はぁ、こいつは……。
じとりと睨んだところで、やっと呼吸を整えた。

「あっはは。ごめんごめん。

ほら、前言ってた上間さんのとこのパーティ。
ま、さ、か。忘れてたとは思ってないけど、土曜日だから、よろしくね。

あ、安城のタキシードは用意したから、時間より早く来て、うちで着替えて一緒に行きましょ」