隣の席の不思議系彼女
壺山と何があった?

まだ壺山と一緒?

おーい! 返事しろー!

さては実は付き合ってる?

お前、裏切り者か?!

彼女出来たなんて聞いてないけど!

……そんなこんななメッセージがたっぷりと……。

俺はため息を吐き出して、電話するために自室へ戻ることにした。
純粋な岳に聞かせられないような話しになりそうだ、と予想してのことだ。

「敏兄ちゃん、部屋に戻っちゃうの?
今から一緒にゲームしようと思ってたのにぃ」

「ごめんな、兄ちゃん今日は疲れたから……。
ゲームはまた今度な」

ううっと悲しそうな顔の岳の頭を撫でて、部屋へ戻る。
疲れたのは本当だ。
壺山のわけのわからなさに付き合わされたんだから。
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