隣の席の不思議系彼女
「……安城、マジで壺山と付き合ってないのか?」

「だからそう言ってるだろ?」

「だって壺山、あんなに安城のこと……」

「友達になりたいんじゃね?
不思議ちゃん壺山、友達いなそうだし」

「……」

「……」

「……じゃあ、同盟続行な!
一度辞めかけたけど、許してやるよ!」

「え~。俺、その同盟に加わった覚えもなければ、一度辞めかけた覚えもないんだけど?
しかもなんで上からなんだよ?」

壺山もわからんが、野崎もわからん。

俺たちはその後少し喋って電話を切った。

なんだか今日は疲れたな……。
壺山にも野崎にも。

とっとと風呂入って、寝よう。
うん、それが良い。

俺は着替えを持って風呂場へ向かった。
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