隣の席の不思議系彼女
……あ、もしかして友達になって欲しいとか?

こいつ確かに美少女だけど、ちょっと変わってるから友達いないっぽいからな……。
隣の席で時々喋る俺なら友達になってくれるとか、思ってのことか?

それでか?
それでなのか?

「……いや、別に……。
良いけど……」

俺はなんとなく、この変わり者な美少女に妙な同情をしてしまい、それ以上何も言えなくなった。

「なんだ。良いんじゃん。
だったらつべこべ言うな」

…………。
こいつ、いつか湖にでも沈めてやろう。
うん、それが良い。

「ねぇ安城。
今日は、これからも側にいてね」

「あ?」

こちらを見上げる瞳にどきりとする。
男女の身長差だろうか、意図せずとも見上げているのは。
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