隣の席の不思議系彼女
「敏お前! お嬢様のご邸宅へ行ったのか?!
社長のご邸宅へ……?!」

「えぇ? 社長のご邸宅……?」

父さんの言葉に、今度は俺も驚いた。
それってつまり、父さんが働く会社の社長の家ってことだよな……?
壺山って、社長令嬢なわけ……?

「ちょっと状況がのみこめないんだけど。
どうしたの? お父さん?」

「壺山って、お嬢様なわけ?」

「姉ちゃん凄いんだ?」

母さんも野崎も岳も、驚きを隠せないでいる。

「お嬢様、どうしてこんなところへ……?
それにせがれをご邸宅へご招待頂いたとのことで……?
どうして……?」

皆がパニックな中、呆然とする俺と、笑顔を崩さない壺山。
怖々と壺山の顔色を伺いながら、質問をぶつける父さん。
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