隣の席の不思議系彼女
「本日は安城君に少し用事があったことと、一緒に遊びたかったので、ついお邪魔させて頂きました。
驚かせてしまったようで、失礼を致しました。

昨日は、いつも仲良くしてくれる安城君をお夕食にお招きしたくて、お呼び立てしてしまいました」

お騒がせさせてしまい……。
と、申し訳なさそうに眉を下げる壺山に、いえいえいえいえ、と父さんが高速で首を左右に振っている。
早っ! そんな特技あったんだ?

「あ、それでですね、安城君のお父様。
一つ、いえ二つ?
お願いが、あるのですが……。

聞くだけでも聞いて頂けないでしょうか?」

父さんは、今度は縦に首をこくこく振りまくっている。
痛そう……。

「今度、上間邸でパーティがございます。
ご存知でしょう? 
世界的デザイナーの先生のご邸宅での、新作披露パーティです。

わたし、そのパーティにおよばれしておりまして。
そちらの安城君をパートナーとしてご同行願いたいのです。

それに、人生のパートナーにも、と考えております。
つまりは結婚を、お許し頂きたいのです」
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