隣の席の不思議系彼女
お前ら何に勝ってんだ?
「おはよう、安城」

「お、おう壺山、おはよう……」

いつも通りに登校してきた壺山が、いつも通りに声をかけてきた。
なんとなく壺山の顔が見れずに、顔をそらて挨拶を返す。

今まで普通だったのに、急に顔を合わせるのが恥ずかしい……!

だって昨日、あんなことがあったんだぞ?
普通でいろって方が無理だよな?

「なんで目をそらすかな?
あ、わかった、また何かのゲームでしょ」

「違うわっ!」

思わず壺山に顔を向けてツッコミをいれる。
目があった壺山は嬉しそうに微笑んでいた。

「わたしの勝ちー」

ゲームじゃねぇてっの。
なにがどうして勝ちなんだよ。
勝手ルールかよ。
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