隣の席の不思議系彼女
「あれ? 
壺山、今日は髪結んでるんだ?」

「そう。気づいてくれた?」

嬉しい~! って、誰だって気づくだろうがよ。
これだけ長い髪を、入学式から一度も結ぶことなく流してて、普段から目立ってたんだから。
それをいきなり結んでるんだから。

しかもなんでツインテールなんだよ。
美少女にしか出来ないハードル高めな髪型だな。
アニメキャラみたいになってるぞ?

ま、似合ってるけど。

話していると、さっきまでの気恥かしさが薄れていった。
いつも通りの壺山に、やっぱり昨日のは冗談だったか、と胸をなでおろす。

「なぁ壺山。
俺、ああゆうの慣れてないし、他の男も勘違いすると思うからさ。
昨日みたいないたずらはさ、あんまりしない方が……」
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