はじめては全部きみでした。
しばらく座っていると、
誰かが階段を上る音が聞こてくる。
「あれ、君………ホステスカフェの可愛い子ちゃんだ」
大学生くらいの男の人たち四人組だった。
座り込む私の目の前に立つ。
「本当に可愛いね〜。お持ち帰りしたいな」
なんだろう。
少し怖い……
すると、強引に手首を掴まれた。
強い力で引かれる。
「やめ…」
もうだめーーーーー
「やめろよ」
低く優しい声ーーー
この声は…………
ーーーーーー結弦君だ