はじめては全部きみでした。



「先輩は…私の憧れです。


私の道を照らしてくれる太陽みたいな人。
だけど、その人は……どんなに辺りが真っ暗でも一人だけ輝いて見える……月みたいな人なんです」




先輩は寂しそうに微笑んでくれた。


きっとずっと知っていたんだ。


それでも、私がちゃんと自分で分かるように道しるべになってくれた。

そしていつでも道を照らしてくれた。




先輩がいたから、迷わず歩いてこれた。


私がやらなくちゃいけないことーーーー





「先輩………さよなら」





真っ暗な教室で先輩に背を向けた。


我慢していた涙は堪えきれないほどあふれだす。



ごめんなさい


ありがとう




ごめんなさい。



ーーーー大好きでした





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