はじめては全部きみでした。
〜♪〜
結弦君の携帯が鳴った。
「ごめん」
握っていた手は離れ、電話に出る。
彼女からかな…。
胸がギュッと苦しくなる。
「俺、帰るよ」
「もう、大丈夫…?」
「うん。ありがとう」
「よかった…」
「泉。その…俺、毎週月曜日と木曜日は必ずここに来るから。雨の日でも…」
結弦君、それって…
「…待ってるから」
涙が溢れそうになるのを必死にこらえた
こんなの、初めてだよ…
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