はじめては全部きみでした。



ラインを交換して、ジュースをもって教室に戻った。



「ヒナヒナヒナヒナ!」

「ど、どうしたの」

「さっきのはなに!?」

「さっきのって…」



先輩のこと…。


二人にはちゃんと話しておきたい。



「実はね…」





話終えると二人揃って

「やばー!いい人ー!かっこいいー!」

と騒いだ。




「やっぱりイケメンは中身もイケメンだね!」

「楓達は顔みてないでしょ…?」

「あんなに噂になる先輩だもん!かっこいいに決まってる!」




でも…確かに先輩は整った顔をしている。


鼻筋は整っているし、目も二重で大きい。



ーーー結弦君も、そうだったな




そんなことを思ってしまった自分の頬を思い切り叩いた。




< 88 / 171 >

この作品をシェア

pagetop