気づけばいつも、君がいて。

「碧、ごめんね…私の事嫌いになって当然だよね…」

ずーん、と落ち込みつつつぶやくと碧がばっ、と顔をあげた。あげた顔がすごく赤くなっていて、驚く。

「いや、お前を嫌いになるわけ…」
「まぁ、まぁ落ち着いて、二人とも」

碧が口を開いたとき、私と碧の間に人が入ってきた。

「碧、反応しすぎだって。風城困ってるじゃん。」

声の主を見て、私の顔も赤くなる。

少し上がった目尻に白い肌、重めの前髪。碧とは違う雰囲気のイケメンの彼は、碧が唯一「碧」呼びを許す親友、神楽吟。











私の、好きな人。
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