気づけばいつも、君がいて。
「ごめんな、風城。碧はこっちでどうにかしとくから。」

困ったようにこっちを見る神楽くんに、うなずくしかできない私。しょうがないじゃん!かっこよすぎるんだもん!!

神楽くんに連行されて碧が席に戻っていく。そういえば神楽くんが入ってくる前、碧が嫌いになるわけないって言ったような気がする。一件落着、なのか…?
そこは10何年も付き合ってきてくれた幼馴染を信じるしかない。

そんなことを考えていると、翠が私を見てにやにやしているのに気づいた。

「神楽くんと話せてよかったね?!」

「ちょっと!声大きいって!聞こえちゃったらどうするの?」
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