Perverse
今回だけじゃない。
今までだって何度も助けてくれた人達がいる。
同課の営業はもちろん、営業事務や物流、経理や総務。
当然、企画だってそうだ。
私一人で成し得た事なんてないんじゃないかというくらい、誰かに支えられて仕事をしてる。
けれどそんな事を知らない竹下さんは、鼻で笑いながら悪態をつく。
「ああ、柴垣さんや津田さんの事ですか?2人とも三崎さんと噂になってましたもんね?」
「……」
どうしてそう程度の低い事を口にするのか。
「2人ともを手玉に取れる三崎さんは流石です」
今そんな話をしている訳では無いというのに。
「竹下さん。柴垣くんも津田さんも、営業としてや人としてとっても素晴らしい人達よ。それはあなたも知ってるでしょう」
「そんなこと知ってますよ。仕事もできるし顔もイイ。最高ですよ。だから柴垣さんを好きになったんですから」
『だから』好きになった…。
人を好きになるのに理由は関係ないと言われればそれまでなのだけれど。
少なくとも私は仕事が出来るからとか、容姿がいいとか。
そんなことで柴垣くんを好きにったわけじゃない。
でもそんな理由で好きになった竹下さんに、私は女としては負けたんだ…。
今までだって何度も助けてくれた人達がいる。
同課の営業はもちろん、営業事務や物流、経理や総務。
当然、企画だってそうだ。
私一人で成し得た事なんてないんじゃないかというくらい、誰かに支えられて仕事をしてる。
けれどそんな事を知らない竹下さんは、鼻で笑いながら悪態をつく。
「ああ、柴垣さんや津田さんの事ですか?2人とも三崎さんと噂になってましたもんね?」
「……」
どうしてそう程度の低い事を口にするのか。
「2人ともを手玉に取れる三崎さんは流石です」
今そんな話をしている訳では無いというのに。
「竹下さん。柴垣くんも津田さんも、営業としてや人としてとっても素晴らしい人達よ。それはあなたも知ってるでしょう」
「そんなこと知ってますよ。仕事もできるし顔もイイ。最高ですよ。だから柴垣さんを好きになったんですから」
『だから』好きになった…。
人を好きになるのに理由は関係ないと言われればそれまでなのだけれど。
少なくとも私は仕事が出来るからとか、容姿がいいとか。
そんなことで柴垣くんを好きにったわけじゃない。
でもそんな理由で好きになった竹下さんに、私は女としては負けたんだ…。